その建物に関わるすべての皆様に喜ばれる
建物を再生し、長持ちさせるうえで課題となるのは耐震性です。旧耐震基準の建物が集中する東京では、耐震化を進める条例も制定されました。まず何より人命を守るため、さらに公益性のためにも、耐震診断から始まる地震対策が急がれます。そのため設計部では、全国の自治体や設計事務所、各事業所に向けて、耐震補強の啓発に取り組んでいます。
日本の耐震技術は、世界的にみても突出して高いレベルにあります。それを、オーナー様の建物に役立て、次世代へ続く安心を確保するのが最大の目標です。
地震による建物の倒壊は、多くの人命を奪い、また救助に向かう道路を塞いで被害をさらに拡大してしまいます。そこで私たちは、東京と大阪に拠点をおき、耐震診断、耐震調査、耐震補強設計を通して、地震対策の推進に取り組んでいます。とくに、不動産業に携わる立場から、賃貸アパートやビルのオーナー様のリスク回避に役立ち、建物の付加価値を上げることにもつながるご提案に力を入れます。
まず、できるだけ多くのオーナー様に受けていただきたいのが耐震診断です。これは、地震による倒壊等の恐れがないかどうかを把握するための調査です。入居者の安全確保や、保証リスクを回避するためにも絶対に欠かせません。もし不安が見つかったら、より詳しい耐震調査へと進みます。そこで補強工事が必要と判断された場合は、オーナー様のご要望や条件に沿って耐震補強設計を行います。
現在、私たちがおすすめしている耐震補強工法の一つがJSPAC工法です。強度や施工性の良さに加え、動線や意匠を損なわずに施工できるなど、多くのメリットがあります。また、さらに一歩進んで、制振ビルも視野に入れて取り組んでいます。オーナー様の安心を守るため、今後も使命感をもって設計事業に邁進してまいります。